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3DOよ、お前もか

 32ビットCPUを搭載し、次世代機と呼ばれたゲーム機の先駆者。
3DO社が提唱する規格に準じた(ライセンスを提供)マルチメディアマシンで
松下電器から3DO REAL、三洋電機から3DO TRYが登場。
1994年に発売され、価格は54.800円なり。

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 純粋なゲーム機ではなく、マルチメディア(情報家電)を謳った戦略で
市場に投入されます。
つまり、「ゲーム以外にも色々使えてお得ですよ〜」みたいな
八方美人的にあれもこれも取り入れて
より多くのユーザーに存在をアピールしようというもの。

物珍しさもあって注目を集めはしたものの
・3DO本体の価格が高い。
・ゲームソフトの起動に時間がかかる。
・発売されたゲームソフトの多くが日本人には馴染みにくい洋物だった。
これではゲーム好きでも手を出しにくいと言わざるを得ません。

 しょっぱなから、これらの諸問題で3DOの普及は振るわず
モタモタしているうちに、後発のセガサターンやプレイステーションの追撃を受け
あっという間に引き離されていく。
一部に優良なゲームソフトを販売できただけでは
肝心のゲームユーザーを獲得できなかったのも道理です。

結局、ゲーム以外のマルチメディアへ展開も叶わず中途半端に終わってしまう3DO。
最初から諦めていたのか?、ゲームでの勝負を避けて
実体の無いマルチメディアに走った販売戦略は、ものの見事に空中分解。

ゲームソフトの質と量を確保できないゲームマシンは淘汰される。

誰もが知っているゲーム業界の黄金の法則が適用された1台です。